哀愁を帯びた美しい音色が特徴の大正琴。
その誕生から百余年の歩みの中で、大正琴を一人で弾く楽器からアンサンブルを楽しむ楽器として大きく変貌し、その愛好者は、全国で約20万人とも言われています。
琴伝流は有限会社日本バイオリン研究所大正琴全国普及会が運営する大正琴最大流派で、堅苦しい家元制度とは全く異なる自由な風土の大正琴愛好者の集まりです。
大正琴といえばかつては主旋律を演奏するだけの深みのないものでした。
琴伝流は昭和50年代前半からアルト・テナー・ベース大正琴を次々に開発し、従来の大正琴(ソプラノ大正琴)と合わせて大正琴アンサンブルという新境地を切り開きました。
当時の常識を覆すこの発想は、形式にとらわれない自由な風土の琴伝流だからこそ生まれたといえます。
令和元年7月19日、琴伝流大正琴のコンサートが東京浅草で行われました。
今年で32回目となるコンサートは、31組の演奏と視覚障害者による特別演奏が披露され、多くの来場者とともに大正琴という文化を楽しんでいる姿で賑わいました。
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